公ではブランド戦略を、私では地域デザインを。

『壇蜜日記』に触発されて日記を綴り続けた1260日の記録。仕事の新しいプロジェクト対応で日記を中断した2018年4月。公私混合(Work Life Integration)を掲げながらも公私がバラバラになった日記最後の日。ブログのタイトル変更と共に、また、公私混合な日々を取り戻していく。 公ではブランド戦略を、私では地域デザインを。Work Life Integration. Brand Strategy & Social Design.


公ではブランド戦略を、私では地域デザインを。多摩川沿いに住む48歳。2021年の目標は「行動を笑顔で見せる」。未来創造に向けて考動(=考える+動く)し続けると共に、行動を背中でなく、相手に向き合って笑顔で見せる一年にします。

https://www.katsuhiko0821.com


【日記】2015年1月29日(木)「殺意」

日記でも紹介していますが、NECが策定した「社会価値創造テーマ」。その一つが「枠を超えた多様な働き方 “Work Style”」。世代・性別・国家・組織の枠を越えた新たなワークスタイルを実現すると述べました。「働く」を探求すべく参加したメンタルヘルスケアセミナー。

メンタルヘルスに関する現状説明の後、精神疾患を患って就労支援を受けている方を交えたトークセッション。

1日16時間にも及ぶ長時間労働、睡眠時間が1~2時間という生活が続き、パニック障害を患ってしまった方(Mさん)に対して会場からの質問。

「私が精神疾患を患った際、殺意を抱いたことがありました。あなたは、長時間労働を強いた会社や上司に対して殺したいという気持ちを抱いたことはありませんでしたか?」と内容は重たいものの、優しく投げかけるように質問。

そして、Mさんも優しい表情で回答。
「はい、殺意を抱きました。ただし、長時間労働を強いた会社や上司には殺意を抱きませんでした。それが会社という仕組みだと認識していたからです。殺意を抱いた相手は父親でした。父親に相談しても、他の人と同様の仕事ができないのか?と言われたり、そもそも、話を聞いてもらえなかったり。一番身近な人で、一番大切にしてくれていると信じていた父親の無関心さや理解の届かなさに殺意を抱きました。」

会場の方も頷きながら、優しくお礼の言葉。
「そうですよね。私もそうでした。本当のことを話してくれて、ありがとうございました。」

言葉を失ったやりとりでした。訴えるのではなく、傾聴するのが大切なのだと学びました。僕は娘の声を十分に聴いているのだろうか?