【日記】2015年2月26日(木)「制約を楽しむ」
先週のクラブツーリズムさまによるインターンシッププログラム「Ambitious Internship Series 2014」の最終発表「Ambitious Episode Final 2014」にはじまり、シナプスさま&インクルーシブデザイン・ソリューションズさまによる異業種交流型研修、そして、今日と、1週間で3回も新規事業提案の報告会に審査員&オブザーバーとして参加。発表者の元気さや楽しさがコチラまで伝播して元気になる1週間でした。
【日記】2015年2月18日(水)「Ambitious Episode Final 2014」 - BLOG
【日記】2015年2月24日(火)「しなやかな強さ」 - BLOG
不便を解決して便利にするアイデアが多いのですが、ICT( Information Communication Technology )の力で解決することが本当に生活者のキモチを満たすのか、時々、疑問に感じることがあります。不便のままでもいいのでは?とか、100%満たさなくてもいいのでは?とか。
初対面の人とのコミュニケーションを円滑にするために、目の前にいる相手の情報がスマートデバイスに表示されるというアイデアは、至る場所で聞きます。相手のことを知ることができるけど、相手も自分のことを知っていることになる。そのような関係性の中で心地よいコミュニケーションができるのか?
今回も同様の発表があった中、思い出したのが「Poken」。懐かしい(笑)。
http://www.buyapoken.yolasite.com/
相手とPokenを重ねあわせるようにハイタッチすると、お互いの名前やtwitterアカウントなどのパーソナル情報を入手できるというコミュニケーションツール。Pokenの良いところというか、不便なところは表示デバイスがないという点。
ハイタッチしてパーソナル情報を入手できるものの、その場では相手の情報を見ることができず、自宅に帰宅してからパソコンにPokenをUSBで挿すと、初めて情報が見ることができるという不便さ。
この不便さがコミュニケーションを楽しくしてくれました。
Poken同士をハイタッチすることで、コミュニケーションのきっかけをつくれ、その後は、結局お互いのパーソナル情報がないので、普通に自己紹介とかして話が盛り上がる。Pokenが演出するのは「きっかけ」だけ。
事前に相手の情報がわかってしまうと「相手に合わせるコミュニケーション」になってしまうけど、相手の情報がわからなければ「相手とつくるコミュニケーション」になる。そこには人間らしさ、温かさがありました。
これがPoken。懐かしい。僕が持っていたゴーストタイプのPoken。