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『壇蜜日記』に触発されて日記を綴ることにした。twitterやfacebookとは別に、毎日日記を書くことの大変さは理解しているが、敢えてチャレンジしてみる。ブログを書きながら実感しているが、僕にとって書くことは心身共に大きな疲弊を伴う。それだけ集中し、言葉を選んでいるからだと思う。日記を続けることで、この疲弊は解消されるのか試してみたい。

『佐藤可士和の打ち合わせ』(著:佐藤可士和)

『佐藤可士和の打ち合わせ』(著:佐藤可士和)。佐藤可士和さんの本は『佐藤可士和の超整理術』に続いて2冊目。

 

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katuhiko0821.hatenablog.com

 

仕事で「N702iD」という携帯電話を商品企画した際に佐藤可士和さんとご一緒し、多くのことを学ばせていただきましたが、当時の打合せ風景が蘇る一冊でした。

そして、そんな当時を佐藤可士和さんが書かれていました。

 

ひとつの仕事が転機になります。それは、携帯電話をデザインするという大手通信会社のプロジェクトでした。これが、驚くべきことに二年半もの時間をかけることが、最初から決まっていたのです。 (中略) スケジューリングは クライアントの担当者が行っていたのですが、これが本当に見事でした。二週間に一度ずつくらいで定期的に打ち合わせを行い、余裕を持った適度なリズムで仕事を推し進め、無理の無いところでゆっくりゆったりと走り、まさに二年半でピタッと仕事が終わったのです。これには僕も驚きました。

 

デザイナーズコラボという新しい試みだった702iDシリーズ。

新しい試みだからこそ、全体設計と進行もドコモさまのニューフェイスの方々がされていたのですが、それまでのモデルとは全く違い、新鮮で刺激的で多くの貴重な経験をさせていただいた日々でした。

 

二週間に一度の佐藤可士和さんとのミーティング。発売日も決まっている中、毎回のミーティングが勝負でした。そこで決まらないと日程が二週間遅延してしまう。と書きつつ実際には新しいチャレンジ故に、その場で決まらないことが多かったです。きっと、その時間も考慮して全体設計された二年半だったんでしょうね。

二週間に一度のミーティングですが、実際の準備期間は一週間でした。ミーティングを踏まえた検討結果と次回のミーティング資料を一週間前にドコモさまに提出。ドコモさまのアドバイスも踏まえてブラッシュアップしてから佐藤可士和さんとのミーティングに臨む。日程的には大変でしたが、佐藤可士和さん・ドコモさま・NECという三者のコラボながら、ドコモさまとNECの総意として佐藤可士和さんに提案できるという点では、とても心強かったですし、ドコモさまの優しさに感謝する日々でした。

本書を読みながらドコモさまのファシリテーション力に改めて脱帽している次第です。

 

また、本書では「問いかけ」が大切で質問を重ねていくことで場は活性化すると書かれているのですが、「N.G.な理由はなぜですか?メーカ目線でなく、ユーザ視点だと違和感を抱きませんか?」と何十回も佐藤可士和さんに問いかけられたことも印象深い思い出です。問いかけを通じて設計基準を見直し、二週間後の打ち合わせで「対応しました」と報告すると、「検討いただき、ありがとうございました。絶対、こっちの方がいいですよね」と佐藤可士和さんが笑顔で答え、僕らも「はい」と返事するというお約束のやりとり。

「従来の設計基準の見直し」というメーカのジレンマと葛藤しながら難産したN702Dでしたが、毎回の“入念に設計された”打ち合わせがあったからこそ、プロジェクト関係者全員が納得し、結果として自信を抱いて市場投入できたのだと実感しています。

 

「入念に設計された打ち合わせ」を要素分解して書かれている本書、オススメです。

 

 

気になったキーワード

 

  • 時間に対して飛距離を意識する。
  • 打合せはクリエイティブの場。
  • 一度打合せをすれば、相手の仕事のレベルがわかる。
  • 打合せで強く意識するのは、どれだけ「ぶっちゃけ」られるか。
  • 何かを喋って「言語化」するという作業は、思考を具体化する第一歩。
  • アイデアという言葉を安易に使わない。「イメージ」という言葉でやりとりする。
  • 「問いかけ」が大切。質問を重ねていくことで場は活性化する。
  • 課題の答えはクライアントの中にあることが少なくない。
  • 仕事ができる人、忙しい人ほど、早く打合せの場に来ている。
  • プライベートな時間が増えれば、仕事への活力も生み出せる。
  • 打合せ中にやってはいけないこと。携帯電話、スマホ、パソコン。
  • 打合せはファシリテーターの腕で決まる。ファシリテーターは打合せをデザインする人。
  • 大量の情報を「覚えようとしない」。インプットするのは「感じたこと」だけ。
  • クリエイティビティとビジネススキルが仕事の両輪。
  • 社内打合せはしないのが理想。
  • サムライでは無駄は10パーセント未満。

 

構成

 

はじめに ー なぜ、僕は「打ち合わせ」の本を書いたのか?

RULE1 打ち合わせの心構え ー 打ち合わせは「本音の真剣勝負」で臨め

RULE2 打ち合わせの設計 ー プロジェクトの「構造計算」をして必要な打ち合わせを洗い出せ

RULE3 イメージの重要性 ー 「イメージの徹底」が打ち合わせの準備である

RULE4 打ち合わせの時間管理 ー 「ラスト5分」と「終了後5分」が打ち合わせの黄金の時間

RULE5 打ち合わせにおける気遣い ー 出すお茶にこだわれば、仕事はきっとうまくいく

RULE6 ファシリテーター 打ち合わせは「ファシリテーターの腕」で決まる

RULE7 ブレインストーミング ー すべての打ち合わせを「ブレインストーミング」にせよ

RULE8 会食とランチミーティング ー 会食は「未来を語らう場」として活用せよ

RULE9 社内コミュニケーション ー 社内の打ち合わせはなるべくやらない

おわりに ー 打ち合わせを変えれば、仕事が変わり、会社が変わり、人生が変わる

 

 

佐藤可士和の打ち合わせ

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佐藤可士和の打ち合わせ

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