『非婚家族』(著:柴門ふみ)と『死にゆく妻との旅路』
昨年末にamazonのプライムビデオで『死にゆく妻との旅路』を観て、そして、年明けに一気に読んだ『非婚家族』。
当たり前のようにいつも近くにいる妻(夫婦)や家族のことを考えさせられました。
パートナーを束縛しないで愛し続けた『死にゆく妻との旅路』での石田ゆり子が演じるひとみ。ただし、ガンで自分の命が限りあると知って、残りの許される日々を三浦友和が演じる久典と過ごす日々。一緒にいたくても一緒にいられる時間が限られている切なさ。そして、それまでは束縛しなかったのに、いや、それまで束縛しないように我慢していたのに寂しくなり、これまで我慢してきた時間を取り戻そうと久典を束縛しようとするひとみ。
妻を入院させて少しでも延命させるのか、それとも、夫婦の時間を優先するのか?
両立できない選択肢。とても考えさせられました...。
一方の『非婚家族』。結婚という“形式”に縛られない夫婦や家族の姿が描かれています。僕は妻を妻でなく、「最愛のパートナー」と思い続けているのですが、同様の関係性を思考する登場人物だったので、共感し、一緒に悩みながら読めた作品でした。
両方の作品を通じて共通に感じたのは、妻や家族は最愛の存在であるということでした。妻や娘の健康を祈って止みません。