舞台を通じて地域デザインと対話を再考する―意味と文脈を与えるということ
Ashさんが主催するカワサキアリスさんの「カワサキ ロミオ&ジュリエット」を観劇しました。
ロミオとジュリエットの隔たりを多摩川(多摩RIVER)を題材にして演出した舞台。ただただ純粋に惹き込まれました。これまで対話を通じたオープンイノベーションを会社(NEC)や地域(武蔵小杉)で展開してきましたが、そもそも言葉や対話は目に見えないものだし、そもそも、物理的に存在するもの、ましては存在しないものの表現の仕方は千差万別。それを共通理解しやすいように一つの語句で表現しているものの、そこには意味(定義)しかない。
発信する側と観劇する側、そして、それぞれの立場にいる個々人の思いは千差万別。言葉や文章、対話に流れる文脈を読み解こうとする試みが共通理解の先にある相互理解、相互信頼を生み出す。意味と文脈が従来とは違う考え方、新しい価値を生み出していく。まさにイノベーション。
逆に、断片的に理解することで誤解が生じ、相互不信を生み出す可能性もあります。だからこそ、対話し続ける必要があります。対話をし続けて、意味と文脈を共通理解し合う。
WIRED日本版編集長 松島倫明さんが仰っていた「WIREDの使命は、テクノロジーが人類のカルチャーやライフスタイルに及ぼす影響に意味と文脈を与えていくこと」と近しいと感じた「カワサキ ロミオ&ジュリエット」でした。