コミュニティデザインの可能性と難しさ
川崎市市民文化局さんが主催する全市シンポジウム「希望のシナリオ~これからの地域づくりを考える~」に参加しました。夏に川崎市7区で開催したワークショップの結果などを踏まえて策定中の「これからのコミュニティ施策の基本的考え方」を紹介。新しいカタチでのパブリックコメントの集め方。シンポジウムには夏のワークショップに参加した川崎市7区の方々が100名近く集まり、熱気に溢れる場でした。
川崎市長の福田さんも参加し、検討結果に加えてプロセスやマインドをシェアし、そして、コミュニティ主催者たちというクラスタはありますが市民の声と行政の意思がクロスオーバーした場となりました。
寛容と互助によって市民創発型のコミュニティ形成を目指すという川崎市の考え。従来の行政にありがちな提供ではなく、支援というスタンスで関与していくとの意思表明。行政が変革するならば市民はより一層変革する必要がある。市民も要求するのではなく、これからは提供していく必要がある。
行政は「提供から支援に」、市民は「要求から提供に」。
行政以上に変革が必要なのは市民側だと感じました。
コミュニティ参加に関するアンケート結果。コミュニティに参加している人、参加したい気持ちはあるけど参加していない人、無関心な人、それぞれが1/3ずつに分布。
「こすぎの大学」を始めるまでの僕自身も「参加したい気持ちはあるけど参加していない人」でした。一旦、コミュニティに入ると抜け出せないという不安がありました。
今日、参加されていた方々も自分の活動が正しいと思い込んでいて熱量が高い人ばかり。その熱量がコミュニティ参加予備軍にとっては大きな障壁になっているのも事実。自分の考えを伝えるエネルギーを、相手を受容するエネルギーに転換できれば、きっと、コミュニティに参加する方々も増えるはず。だからこそ、川崎市が掲げる「寛容と互助」が大切なんだと共感しました。