気持ちがおぼめく3月9日
自分の中で考えがおぼめくようになると大概映画館に行きます。それもポレポレ東中野などの小さな映画館に。
一番最初は2012年9月。311東日本大震災を経て、あらゆる価値観が再定義されて、B to CからB with C、そして、B with C for Social Valueに変わり始めた頃。自ら考えた「B with C for Social Value」を掲げてソーシャルデザインに全力投球していた頃。共創によって社会価値を生み出すことにチャレンジし始めた頃。そんな時に観たのが『ニッポンの嘘〜報道写真家福島菊次郎90歳〜』。
たった一人で、今も、事実を伝え続けることで、社会や未来をデザインしている福島菊次郎さん。
映画を観終えた今、「ツナガリがないと社会参画(貢献)できないのか?」という問いに対して、自分の中では答えが見つかっていませんが、少なくても、福島菊次郎さんは一人で成し遂げたという事実だけは忘れません。
共創が大切だけど、その前提として個人としての意志と行動が重要だと気づかされた映画でした。
その次は、2013年7月。在籍していたNECカシオモバイルコミュニケーションズが携帯電話事業から撤退を発表する直前。これから自分が進む道を考えていた時。そんな時に観たのがマック赤坂さんなどの泡沫候補をテーマにした『立候補』。
マック赤坂さんや外山恒一さんをはじめとする泡沫候補が挑み続ける姿が、インクルーシブデザインというアプローチと重複しました。
外山恒一さんは「どうせ、選挙では何も変わらないんだよ。多数決は多数派のため。選挙は多数派のためのお祭り。多数決では何も変わらない。少数派にしか社会は変えられない」と言う。
その他には『A2-B-C』(2014年5月)、『春を背負って』(2014年8月)、『くちびるに歌を』(2015年3月)。
気持ちがおぼめく時に観た映画はすべて意味があったと感じ、その後、僕が選択した道に影響を与えています。
そんな感じで今日も気持ちがおぼめいてしまい、ある映画を観ました。その感想は後日。5年前に『くちびるに歌を』を観たのも3月9日だった様子。3月9日は気持ちがおぼめく日なんですね。