『自分のアタマで考えよう』(著:ちきりん)
はてぶとかでお見かけするちきりん。先日も正体が判明とかって注目を浴びていましたが、Kindleのオススメ本で『自分のアタマで考えよう』が表示され続け、Amazonの罠にはまってしまい、ポチっとしてしまいました。
僕は、ちきりんを知ってから未だ1年なのですが、ちきりんのブログは2005年3月から開設していたんですね。もう8年前。継続は力なり。
本書ではビジネス書やマーケティング入門書などに書かれているノウハウがわかりやすく解説されており、きっと、多くの方々が理解している内容ばかりだと思います。だからこそ、ちきりんさんは「知っているだけではダメ。知っているならば、考えて、なぜ、行動しないの?」と優しく、そして、強くメッセージされているような気がしました。
本書の初版は、2011年10月に発刊。311東日本大震災から半年後。
リーマンショックや東日本大震災を通じて、誰もが自分事として「あらゆる価値観の再定義」を実感し始めた時。だからこそ、「考えること、行動すること」が大切だとメッセージされていたんだろうな・・・と、2013年7月にようやく本書を手にした僕は読みながら想像ちゃいました。
そんな僕は、知識をストックするだけでなく、考えて、行動できているのか?悶々な日々・・・。
<気になった内容>
●思考ではなく、知識による思い込み。
●詳しくなればなるほど、その分野での新しいアイデアに否定的になる傾向が見られたら、知識が思考を邪魔していると疑った方がよい。
●知識の中で影響力が大きいのが「成功体験」と結びついた知識。
●知識とは、過去の事実の積み重ね。思考とは、未来に通用する論理の到達点。
●社内会議の資料は、会合を重ねるごとに分厚くなり、そのクオリティは出版できるほど。だけど何も決まらないのが実態。十分すぎる情報があるのに決まらない理由は、「誰も考えていない」から。誰もが「情報を集めて分析する」作業に熱中しているから決まらない。
●何かを決めるためには、情報とは別に「意思決定のプロセス」が必要。意思決定プロセスは、情報収集の前に考えるべきこと。
●優秀な人ほど、「知らないことを知る」ことに興奮し、熱中してしまう。
●情報を見た時に考えることは、「なぜ?」と「だからなんなの?」の2点。
●失敗経験を認める、失敗経験から学ぶ姿勢を評価するシリコンバレーと、失敗という結果しか評価しない日本の違い。
●ライフネット生命 出口社長も、縦(時系列比較)と横(他者比較)に見る視点が重要と述べている。
●多くの選択肢の中から大事なものを見極めるためには、敢えてシンプルな基準が必要。
●思考の過程においては、自分の考えを言語化→視覚化するステップが大切。
<構成>
はじめに
序章 「知っている」と「考える」はまったく別モノ
第1章 最初に考えるべき「決めるプロセス」
第2章 「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと
第3章 あらゆる可能性を検討しよう
第4章 縦と横に比べてみよう
第5章 判断基準はシンプルが一番
第6章 レベルをそろえて考えよう
第7章 情報ではなく「フィルター」が大事
第8章 データはトコトン追い詰めよう
第9章 グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する
終章 知識は「思考の棚」に整理しよう
まとめ
さいごに
- 作者: ちきりん,良知高行
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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