「ザ・本とインターネット」ソーシャル読書セミナー
docomo smartphone loungeで開催された「ザ・本とインターネット」セミナーに参加しました。
語り部は、書評ブロガーで有名な、データセクション株式会社の橋本大也さん。
東日本大震災の後、はじめての開催ということもあり、
サブテーマが「この危機をのりこえるための読書 Read For Japan」。
原発、放射能、津波、復興、災害などをキーワードにした書籍の書評を紹介してくださいました。
橋本大也さんは、震災の直後、Amazonで、上記のキーワードの本を大量にまとめ買いしたそうです。
で、震災後に読まれた本が約50冊。
以下、橋本さんのお言葉で印象深かったものを幾つか。
●放射能の被爆によるガンでの死亡率は、現在のガン死亡率と照らし合わせると誤差の範囲。
東日本で、今後30年の被爆量は、1~100ミリシーベルトに収まるという見解。
1ミリシーベルトで、10万人中、5人がガンで亡くなるという統計。
10ミリシーベルトだと、10万人中、50人。
100ミリシーベルトだと、10万人中、500人。
現在、死亡原因の1/3がガン。10万人中、33,333人。
なので、30年後にガンで死亡する方は、被爆による影響を加味しても、
33,338人(+5人)~最大33,833人(+500人)。
これを誤差と言ってしまうこともできるが、この+5人を誤差と捉えないことが大切で、
現在、必死に東京電力の方々をはじめ、関係者ががんばっていることを忘れてはいけない。
・・・といきなり、重たい話題から始まったのですが、この後は、
●三陸海外は、約50年ごと大津波に襲われているけど、三陸海岸だけでなく、
東京湾内も注意が必要。「八重洲」「梅田」(埋田)という地名は要注意。
●危険を感じたら、とにかく逃げること。
人は誰もが自分だけが大丈夫と思っているけど、そうではない。
●一人で逃げるより、家族で逃げると生存確率が約2倍に。
●ソーシャルメディアに接している人ほど、助かりやすい。
●震災は、経済の傾向を加速させる。
関東大震災後の東京は震災前より経済が発展したが、元々、上昇傾向にあった。
阪神大震災後は、経済が停滞したが、関西地区の経済が下降傾向にあったから。
●災害ユートピア
震災の後、治安が乱れて略奪やレイプが発生したことは実際には「無」。
よりモラルある行動になり、社会性が高まるのだけれども、メディアの勝手な思い込みにより、
一方的なデマ情報がマスメディアを通じて流れるのが諸悪の根源。
●サードマン現象
●問題解決力は、知らないことを知ること。
とにかく色々なことに触れ、多くの方々と知り合うことで知見を広げることで、
色々な問題に対処できるようになる。
●『防災ゲームで学ぶリスクコミュニケーション』
クロスロードによる答えはなくて、みんなで決めたことが答えらしい。
この本がすっごく気になったので、後で、Amazonでポチっとします。
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防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション―クロスロードへの招待/矢守 克也
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