『プロレススーパースター列伝』(原作:梶原一騎)
小学生の頃に夢中になって読んだ『プロレススーパースター列伝』。全日派と新日派に分かれて、プロレスを熱く語っていた当時。情報源が少ない中、テレビの中での出来事が全てだと思っていて、プロレスラーに幻想を抱いていた当時。
そんな中、全日派と新日派問わず、涙したのがアブドーラ・ザ・ブッチャーの話。日本遠征からの帰国。妻への博多人形のおみやげ。ただし、妻は恋人と家出して、家に居たのは息子だけ。途方にくれるブッチャーに泣き崩れる息子が声をかける。「かわいそうなパパ。パパは子どもの頃、自分のパパに捨てられたって言ってたろ。それなのに今度はママに」。30年ぶりに読んでも感情移入しちゃう。
ちなみに僕は全日派でした。断然、ジャイアント馬場のファン。
アントニオ猪木に代表されるような攻撃的なプロレスよりも、相手の技を受け止める度量があるジャイアント馬場のプロレスが好きでした。