久々に『AKIRA』を読んで。ネオ東京と2020年の東京。
学生時代に夢中になった『AKIRA』。各巻のカラーリングなどの装丁へのこだわりなども大好きで読むだけでなく、飾っておくだけでもうれしく感じたものでした。
・・・ですが、友だちに貸していたら、いつの間にか自宅から消えて、そのまま社会人に。僕はKindle派なので、いつかKindle版が出たら購入しようと思いつつ、全然発売される気配もなく10年以上の月日が経過。その間、ビレッジヴァンガードに入る度に『AKIRA』を再購入しようか?と迷っていました。
COVID-19でTOKYO2020の延期が決定となった後、『AKIRA』が今の日本を予知していたのでは?と盛り上がり、『AKIRA』を再読したい気持ちが高まりつつも緊急事態宣言で外出もできず、読めず終いでした。昨日、緊急事態宣言も解除され、久々にショッピングモールに行き、ビレッジヴァンガードで我慢できず『AKIRA』第1巻を購入。
久々に読み返してみると、本当に今の2020年の社会課題を浮き彫りにしていると実感しました。人間の能力を超えた技術(ナンバーズ)の暴走で東京に大爆発が起こり、第三次世界大戦にが勃発。高度化・複雑化した技術には、技術ではなく人間力で立ち向かう必要があるものの、その人間力を極限まで高めたのがAKIRA。技術と人間が主従関係でなく共生関係を構築しない限り、持続可能な社会を実現できないのだと痛感しました。
大友克洋さん、スゴイです。脱帽。