『地域を変えるデザイン』(監修:筧裕介, 著:issue+design project)
2年以上積ん読状態になっていた『地域を変えるデザイン』(監修:筧裕介, 著:issue+design project)。2013年9月にスタートした「こすぎの大学」を照らし合わせながら読んでました。
成長でなく、持続可能な街づくり。「探られる島・家島」の街づくりの考え方が、象徴的に表現しているなぁーって共感しています。
『地域を変えるデザイン』【06】「探られる島・家島」。100万人が一度だけ訪れる島でなく、1万人が100回訪れたくなる島へ。
— 岡本克彦 (@katuhiko0821) 2014, 11月 22
何度でも訪れたくなる街。それは、その街に住まう方々にとっては、ずっと住み続けたい街でもあるはず。住み続けたい街だからこそ、外部から訪れた方々も、そんな空気感を感じて、また訪れたいと思うはず。
とは言いつつも、そんな空気感を持続するには、行政と市民の連携は不可欠。「地域事」を「自分事」化し、そして、市民の多様性も受け止めて「相手事」も「自分事」化することで、行政と市民が連携して地域デザインに取り組む。
『地域を変えるデザイン』【02】「住民と行政の関係性」。地域が変わるためには、地域の住民、そして、行政が変わらなければなりません。
— 岡本克彦 (@katuhiko0821) 2014, 11月 22
しかし、「思考」だけでは変えられないのも事実。そのために行動を促すための「仕組み」づくり。視点や視座の違いを意識した「海士町をつくる24の提案」。行政と市民の連携を推進しつつも、地域デザインを進めるためのドキュメント(冊子)を行政版と市民版の2つを作成して、お互いの立場で活動を推進する「仕掛け」も準備。
『地域を変えるデザイン』【16】「海士町をつくる24の提案」。すばらしいのは「1人でできること」「10人でできること」「1000人でできること」に分類されている点。行政任せでない、市民参加型、いや、自分事化による街づくり。
— 岡本克彦 (@katuhiko0821) 2014, 11月 23
『海士町をつくる24の提案』
地域デザインを推進するためには、「思考」「仕掛け」「仕組み」の3つを組み合わせが大切なのだと再認識した一冊でした。そんな地域デザインの事例に溢れた一冊。永久保存版の一冊が増えました。
(参考) 『地域を変えるデザイン』(著:issue+design project 筧裕介)のメモに関するtogetterのまとめ
http://togetter.com/li/748985
(参考) ダイバーシティ型商品企画への転換 ※内閣府での発表資料
僕自身も至る所で「思考」と「仕掛け」のデザインについて事例紹介させていただく機会は多いのですが、僕は「仕組み」づくりが十分ではないんですよね...。精進あるのみ!