2010年代はイノベーション至上主義、2020年代はモチベーション至上主義
2010年代も残すところ僅か。
10年一区切り。
人生100年時代、人生三毛作時代と言われる今、2010年代は僕にとって二毛作目でした。
2008年に黒船と言われたiPhoneが上陸。僕が商品企画を担当していたケータイ事業は苦戦を強いられ、まさに断崖絶壁に。そこで活路を見出しそうとチャレンジしたのが越境と共創でした。オープンイノベーション。
1995年のインターネット元年を皮切りにIT化の流れが急速に広がり、2000年代は「効率」至上主義の時代だったと言えます。効率(スピード)を求めすぎた結果、視野が狭くなりiPhoneという黒船に気づけくなっていた。世界的にも2008年のリーマンショックを転機に様々な価値観が再定義され始め、日本では2011年の311東日本大震災で一気に加速。従来とは異なる新しい価値を見出すべく、越境や共創がはじまり、2010年代は「イノベーション」至上主義に。僕も越境することで企業間フューチャーセンターや地域デザインの仲間と知り合い、公私を融合させながら新しい価値を共創できたことにうれしさと喜びを実感し続けてきました。
ただし、この1~2年は越境や共創の目的の違いに悶々とし続けていました。越境や共創をしていても、そこで満足する人たちが多い。以前はワークショップ温泉という言葉に逆らうべく、対話の時間を楽しんだ後もアクションに繋げるべく行動する人が多かったのに、最近はワークショップ温泉な人が多い。同時に働きた方改革や多様性を尊重すべく、環境整備や制度の見直しが活性化してきました。イノベーションでなく、モチベーションが重視されるようになってきたと考えれば、すべてが納得でした。イノベーションし続けて新しい価値観を生み続けた結果、今はみんなの価値観に。
そんな感じで、2020年代はマインドフルネスや働き方改革含めてダイバシティを尊重した「モチベーション」至上主義になるんでしょうね。人間らしさを取り戻す10年になりそう。
その先の2030年は、どんな時代になるんでしょう?
2030年代はSDGsを終えて、次の目標設定に。SDGsが達成されている場合と、SDGsが達成されてない場合で異なるシナリオができそうです。
こんな感じで、人生二毛作目となる2010年代をご一緒してくださったみなさんに感謝です。ありがとうございました!
そして、2020年代も、よろしくお願いいたします!