「絵を描くのは苦手」と言えるのに、「仕事が苦手」と言えないのは何故?
グラフィックコミュニケータの本園大介さん。
こすぎの大学でもグラレコをしていただいたりと仲間であり、恩人。そして、グラレコの楽しさや魅力を教えてくれた先生です。
2017年5月の第52回「こすぎの大学〜武蔵小杉を可視化する〜」に先生役として登壇いただいた際、本園さんの言葉で印象的だったのが以下でした。
●もともとは絵が好きだったオトナたち
子どもの頃は未熟な言語能力を補うために絵を描いていた。しかも、楽しく。言語能力が高まると同時に、絵の下手さなどを気にするようになって絵を描かなくなってしまう。
楽しく向き合って夢中になっていたことなのに、いつの間にか、上手い下手という他者との相対的な評価を意識するようになってやらなくなってしまう。いつの間にか楽しさを封印してしまう大人たち。
本園さんから絵を描く、グラレコする楽しさを学び、積極的にグラレコするようになりました。不思議なものですね。最初は上手に描けないのですが、上手に描けない状態を受け止めて楽しめるようになりましたし、試行錯誤しながら回数を重ねる度に上達していることも実感でき、より楽しめるようになりました。いつの間にか、誰かと比較するということもなくなり、ただ単純に「描くのが楽しい」という気持ちでグラレコに向き合える自分になりました。
絵は「上手い/下手」、「描ける(できる)/描けない(できない)」と伝えられるのに、仕事は「誰もができる」と思い込んでいますよね。思い込んでいるというよりは、
「仕事が下手」「仕事ができない」と言えない状況があります。対価(給与)を得るには成果が必要であり、必ずしも自分ひとりで達成する必要はなく、チームで達成すればいいはず。なので、スポーツや趣味、勉強のように仕事も素直に「下手」「できない」と伝えてお互いに助け合えるような環境が整うといいですよね。
話は前後しますが、本園大介さんがschooで講義をされています。直近では、1/23(木)21:00-22:00にリアルタイム授業があります。ぜひ、アクセスしてみてください。